ナイトウイッシュからマルコ・ヒエタラが脱退

Pocket

お久しぶりです。まっちゃんです。明けましておめでとうございます。
2021年最初の投稿は、悪いニュースで幕を開けます。
なんと、ナイトウイッシュからマルコ・ヒエタラが脱退しました。1月12日付ニュースです。
私にとって、ナイトウイッシュはハート、陰陽座と並ぶ、最も思い入れの深いバンドであるため、大変ショックです。3日たった今でも立ち直れません。

①マルコ脱退の理由

はじめは、最近始めたソロ活動や、ナイトウイッシュ加入前から自分がリーダーであるバンドTAROTでの活動に専念するための脱退だと思いました。

しかし、長年、鬱を抱えていたことや、巨大化する音楽ビジネスに疲れていて、コロナの影響で自粛生活となり、ますますメンタル不調となっていたことが原因のようです。

普通、バンドからメンバーが脱退というと音楽性の不一致とか、不仲とか、銭ゲバとか原因ですが、一切そのような情報はありません。

しかし、気になることがあります。
それは、最新作である「ヒューマン・ネイチャー」では、マルコのヴォーカルがフロールと静かにハモルところばかりで(本当にマルコが歌っているのか怪しいぐらい)、マルコの真骨頂である、パワフルで野太い歌唱が一切なく、マルコのヴォーカルが生かされていない。マルコの存在感が薄くなったことです。

作品の大規模化、コンセプト化、映画音楽化により、生粋のメタル畑であるマルコの出番が少なくなったように感じました。
これも脱退の原因の一つだと個人的には思います。

②マルコ脱退関して私が思うこと

2000年代以降で、メンバー脱退情報で大きな衝撃受けたのは以下の3事項です。
1)ターヤがナイトウイッシュから脱退
2)マイク・ポートノイがドリーム・シアターから脱退
3)今回のマルコの脱退

私が思うに、今回のマルコの脱退は上記1)2)の脱退劇より、状況は深刻だと思います。その理由を述べてみたいと思います。

(1)ターヤやマイク・ポートノイの脱退に関しては、脱退した本人にも問題がありました。マルコに関してはそのようなことはありません。ターヤは「わがままお嬢」的な所があり、マイク・ポートノイは「ジャイアン」的な所見うけられたが、マルコはメンバーとの不和とかの話は聞きません。

ナイトウィッシュのメンバーにとって、マルコはフィンランド・メタルの大先輩であるわけで、少なくとも悪い感情は持っていないと思います。

それにも関わらず脱退というのは、バンド自体がかなり疲弊していることが考えれます。
なので、もしマルコの代わりが見つかったとてしても、復活は難しいと思います。

これまでの作品のクオリティからみて、バンドの全盛期は「ワンス」、「ダーク・パッション・プレイ」、「イマジナリウム」の時期、2004年~2013年ぐらいだと思います。

この時期は、アネッテの歌唱がターヤと比較され、たたかれていましたが、楽曲自体は良かったと思います。これも、マルコがいたからこそできたのだと思います。

(2)マルコの代わりになるベースも弾けるし、ヴォーカルもとれる人が少ないことです。女性ヴォーカルに関しては、最近の女性ヴォーカルメタルの定着により層が厚くなっています。(もちろんターヤやフロールと同等のレベルを求めるとなると難しいでしょうが)

欧州のメロディックメタルでベースも弾けるし、ヴォーカルもとれる人となると、ブラインド・ガーディアンのハンズイが思いつきますが、彼がマルコの代わりに加入なんてまずありえないでしょう。

音楽性やコンセプトを大幅に変えるか、男性ヴォーカルパートはゲストで賄うようになって行くでしょう。

そのまま、失速して解散するか、もしくはセリオンやルカッセンのプロジェクトのようにツオーマスがアルバムのコンセプトと作詞作曲だけやって、ヴォーカルは外注するような方向になっていくかもしれません。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする