陰陽座 おすすめアルバム

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前回は陰陽座のバイオグラフィーでしたが、今回はディスコグラフィー、おすすめアルバムを紹介して行きたいと思います。

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①ディスコグラフィー

1)オリジナルスタジオ盤

1999年 鬼哭転生
2000年 百鬼繚乱
2002年 煌神羅刹
2003年 鳳翼麟瞳
2004年 夢幻泡影
2005年 画竜点睛
2007年 魔王戴天
2008年 魑魅魍魎
2009年 金剛九尾
2011年 鬼子母神
2014年 風神界逅
2014年 雷神創世
2016年 迦陵頻伽
2018年 覇道明王

2)ライヴ盤

2003年 赤熱演舞
2006年 陰陽雷舞

3)ベスト盤

2006年 陰陽珠玉
2010年 陰陽大全
2013年 龍凰珠玉

②おすすめアルバム

陰陽座のアルバムに所謂駄作とか外れとかはありません。
また、他の有名バンドのように最高傑作がどれと評価が確定されているわけではありませんので、一般的な名作、良作、駄作の区別がつけれません。
ただし、アルバムごとに作風が異なるので、それについて説明します。

1)いかにも正統派メタルなアルバム

メジャーデビューのサードの「煌神羅刹」、それに続く4THの「鳳翼麟瞳」がそれにあたります。
楽曲も一曲一曲印象に残り、またヘビー過ぎず、軽すぎずの良いバランスを保っています。
始めて陰陽座を聴く人にとっては、これらのアルバムから入っていった方がいいという声が多いです。私もそう思います。

2)メロディアスでポップでやや軽めのアルバム

陰陽座の音楽性の特徴として、メタルとしては、決して重くなく、むしろポップでキャッチーなところです。その方向性を推し進めたアルバムとしては、5th「夢幻泡影」、6th「画竜点睛」、9th「金剛九尾」、13th「迦陵頻伽」です。

2005年ニ「画竜点睛」が発表された時は、陰陽座もポップで歌謡曲みたいになってしまった、ドラムの音が軽いなど、メタルファンの評価は芳しくありませんでしたが、シングルカットされた、甲賀忍法帳や組曲「義経」シリーズとか、聴きどころが多いです。

また5th「夢幻泡影」はアルバムの前半3曲連続でがキャッチーでノリのよい曲で、また黒猫作詞作曲で黒猫のヴォーカルをフューチャーしたバラード曲「夢虫」は本当にしんみりさせられます。じっくり聴かせる曲作りもできるところが、陰陽座の魅力です。

9th「金剛九尾」は2曲目の伊達政宗をモチーフとした、キャッチーな疾走ナンバーの蒼き独眼、この曲はライブで、必ずといっていいほどされるほどの人気曲です。またラストの「喰らいあう」は、究極のはっちゃけナンバーです。
ライブ映えする2曲にはさまれた曲も聴けば聴くほど良さがわかる曲がそろっています。

13th「迦陵頻伽」は陰陽座らしいキャッチーを保つと同時に、キーボードを隠し味にするなどの新しい試みもあり、曲もバライティに富んでいます。

「迦陵頻伽」のアルバムレビューはこちらに

確かに、本格的なメタルファンにとっては、物足りないかもしれません。
しかし、普段メタルを聴きなれていない人にとっては、上記のアルバムから入っていくのがベストだと思います。

3)ヘヴィーでアグレッシブなアルバム

陰陽座として、メタルバンドらしい、ヘヴィーでアグレッシブなアルバムも当然あります。
まず、7th「魔王戴天」は織田信長をモチーフにしたアルバムで、陰陽座としてはヘヴィーでアグレッシブです。
このアルバムの発表時、メタルファンからは、「陰陽座スゲー!」「陰陽座なかなかやるじゃん、次第にポップで軽くなったが、陰陽座見直した」との声が上がりました。

また、2018年6月発表の最新作「覇道明王」は陰陽座の作品中最も「男らしいアルバム」、「男のパワーみなぎるアルバム」です。
今や日本でも、ガールズメタルや、女性ヴォーカルのメタルなど、いわゆる嬢メタルがトレンドとなっていますが、やはりメタルは「野郎の、野郎による、野郎のための音楽」だと再認識しました。

覇道明王」のアルバムレビューはこちらに

4)コンセプトアルバム

陰陽座のコンセプトアルバムとしては、鬼子母神の話をモチーフにした、10th「鬼子母神」があります。

一般的な評価は高いですが、コンセプトアルバムということで、どうしても一曲一曲が弱くなりがちです。私は、陰陽座の一曲一曲の良さを重視していますので、このアルバムにはあまりなじめませんでした。始めて、陰陽座を聴く人に取っては、おすすめできません。

他のアルバムを聴いて、陰陽座独特の世界観が好きななってから、聴いたほうがいいかと思います。

③音楽性とコンセプト

1)音楽性とその変遷

まず、陰陽座の音楽的なルーツはジューダス・プリーストやアイアン・メイデンなどの正統派メタルです。
また黒猫がプログレシッブ・ロックが好きだったこともあり、プログレの要素も多少あります。

インディーズの「鬼哭転生」、「百鬼繚乱」はプログレテイストのある、おどろおどろしい雰囲気のアルバムでした。
メジャーデビューのサードの「煌神羅刹」、それに続く4THの「鳳翼麟瞳」はまさに正統派のメタルでしたが、以後次第にポップになりましたが、7th「魔王戴天」でメタルバンドらしさを表しました。
その9th「金剛九尾」で一区切りつけ、10th「鬼子母神」では初のコンセプトアルバムを発表し、それ以降も新機軸に挑戦したいますが、妖怪や伝承などの世界観と、正統派メタルとの融合という点では一貫しています。

2)コンセプト

妖怪ヘヴィメタル」がキャッチコピーであり、ヴィジュアル面においては、狩衣や平安装束、袴や浴衣などの和装、黒髪の長髪といった古来の
日本的な装いで統一されています。

歌詞は古語・漢語を多用した古風な文語調の歌詞をメインとしますが、、瞬火、招鬼、狩姦らの出身地である愛媛県の方言を交えた土俗的かつ郷土的な歌詞もみらます。

世界観においては、説話・伝承に散見される妖怪を中心に題材としていますが、、源義経、森蘭丸、伊達政宗といった武将、第六天魔王、風神、雷神、スサノオといった神々などもモチーフにしています。

また、「○○忍法帖」シリーズは、山田風太郎の「忍法帖シリーズ」をオマージュとしています。

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