ALHAMBRAについて

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今回は新譜を出した日本の女性ヴォーカル・ハードロックバンドのALHAMBRAを紹介します。

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①バイオグラフィー

ガルネリアスやアークストームのメンバーでもあるキーボードプレイヤーYUHKIが、マージ・リッチから女性ヴォーカリストの世良純子とドラムの長倉哲郎を引き抜く形で2003年に結成しました。

2005年にファーストアルバム「明日への約束」が発表されました。
そのころ、LIGHTBRINGERのリーダーでもあるベースのHIBIKIと、ギターのYOSHIHIROが加入しました。
2007年にセカンド・アルバム「FADISTA」を発表。
2010年にサード・アルバム「SOLITUDE」を発表。
2012年に4THアルバム「SIEGFRIED」を発表。

2014年に長倉哲郎が音楽性の相違により脱退。代わりにHIDEKIが加入しました。
2016年12月最新アルバム「THE EARNEST TRILOGY」を発表し、今日にいたります。

②音楽性の特徴

シンフォックでメロディアスなハードロック・ヘビーメタルで、演奏テクニックもYUHKIやHIBIKIをはじめとして、日本最高峰です。

さらに、聴きどころとしては、ドラマチックで起承転結に富んだ楽曲と、何と言っても世良純子の、オペラティックでハイトーンなヴォーカルであり、繊細で美しいだけではなく、かなり声量があり力強いです。

多少、あくが強く、泣き節なので好き嫌いの分かれる所ではありますが、個人的には日本のハードロック系の女性ヴォーカリストでは、3本の指に入ると思います。
まあ、後の二人は言うまでもなく、浜田麻里と陰陽座の黒猫ですが。

③新譜「The Earnest Trilogy」の感想

この新譜、私的には正直いって、うーん、違和感があるな、いまいちだなという印象を受けました。
なんというか、最初から最後まで疾走するような曲ばかりであった。はじめに、静かにゆったり始まり、徐々に盛り上がっていくような曲がありません。

また、前作の「SIEGFRIED」のタイトル曲のような、世良純子がピアノをバックで歌うヴォーカルソロや終盤のゲストの男性ヴォーカルとの掛け合うような曲がありません。
なんか、悶絶チューンやキラーチューンがなく、印象に残る曲がありません。

全体的に、プログレメタル、シンフォニックメタルからパワーメタル、スピードメタルよりになってしまった感じです。
良いところを探すなら、バックの演奏のテクニックやパワーは上がっています。
特にリズム・セクションの演奏がパワフルになっています。
HIBIKIに関しては、自分がリーダーであったLIGHTBRINGERが活動停止となり、ALHAMBRAに力を注げるようになったことも反映されたのでしょうか?
彼にとっては、バンドリーダーやメインソングライターよりも、ベーシシストとして演奏に専念できるほうがいいのでしょうか?
彼には、是非LIGHTBRINGERを復活させてほしいです。

なにか、けなしてばかりいるようで、申し訳なありませんが、メタルの作品としては良作であることは間違ありません。
しかしながら、私がALHAMBRAに求めているのはスピードやパワーでなく、楽曲のドラマティックさです。


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