ブロンディ おすすめアルバム他

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前回は、ブロンディのバイオグラフィを主に紹介しましたが、今回はディスコグラフィとその他の事項を紹介していきたいと思います。

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①ディスコグラフィー

1976年 妖女ブロンディ
1977年 囁きのブロンディ
1978年 恋の平行線
1979年 恋のハート・ビート
1980年 オート・アメリカン
1982年 ザ・ハンター
1999年 ノー・イグジット
2003年 カーズ・オブ・ブロンディ
2011年 パニック・オブ・ガールズ
2014年 ゴースト・オブ・ダウンロード
2017年 ポリネーター

②おすすめアルバム

上記の内、ブロンディを全く聴いたことがない人が、まず初めに聴くべき名盤は、何と言ってもサードの「恋の平行線」です。
シングルカットされた、「ハート・オブ・グラス」、「ハンギング・オン・ザ・テレフォン」、「サンディー・ガール」、「ワン・ウエイ・オア・アナザー」は全てチャートに上がり、またアルバムとしてもまとまりがあり、捨て曲がありません。
それまでニューヨーク・パンクの1バンド、B級バンド、色物バンドとして扱われたブロンディが、まさに世界的な一級バンドとなった作品でもあり、所謂出世作であります。

次に聴いて欲しいのが、5THの「オート・アメリカン」です。
この作品で、音楽性の幅が広がりました。ラップの要素がある「ラプチェア」や、レゲエ音楽のカバーである「夢見るNO1」をはじめとして、ホーン・セクションを採用した「恋はハイウェイ・ドライヴ」、ブロンディらしいが、憂いのある「バルコニーのエンジェル」など、ヴァライティに富んでいます。

また、その間の「恋のハート・ビート」も上記のアルバムと比べ、全く遜色がありません。

まずは、上記の全盛期の3枚を聴くべきです。

③代表曲リスト

1977年 デニスに夢中           (全英2位)
1978年 ハンギング・オン・ザ・テレフォン (全英5位)
1978年 ハート・オブ・グラス       (全米1位 全英1位)
1979年 サンディー・ガール        (全英1位)
1979年 ワン・ウエイ・オア・アナザー   (全米24位)
1979年 ドリーミング           (全米27位 全英2位)
1980年 コール・ミー           (全米1位 全英1位)
1980年 銀河のアトミック         (全米39位 全英1位)
1980年 夢見るNO1           (全米1位  全英1位)
1981年 ラプチェア            (全米1位  全英5位)
1999年 マリア              (全米82位 全英1位)

④ブロンディの音楽的な特徴

1)キャッチーで聴きやすい

ブロンディは最初はニューヨークの1パンク・バンドであったが、サードアルバム「恋の平行線」から大化けして、オリジナリティのある、スタイリッシュなニュー・ウェイブサウンドとなりました。
ブロンディの音楽的な特徴として、非常にキャッチーで曲が印象に残りやすいことです。
そのおかげで、ヒット曲を連発し、快進撃となり、2006年にロックの殿堂入りするような評価につながったのです。

当時でいう、所謂オールド・ウェイブ・ロックやハードロックやヘヴィーメタルをメインに聴く人にとっては、パンクやニュー・ウエイヴは苦手な音楽となりがちです。
そのような人にとっても、ブロンディは聴きやすく、なじみやすいのでファンであるという人もいます。
私も、パンクやニュー・ウエイヴがリアルタイムのムーヴメントでしたが、どちらかというとオールド・ウエイヴ・ロックやハード・ロックがメインとして聴いていました。それでも、ブロンディは聴きやすく、好きでしたね。

2)音楽性の幅が広い

キャッチーでスタイリッシュなパワー・ポップがメインでありながら、うまくいろいろなジャンルの音楽を取り込み、音楽性の幅が広いことであるが特徴です。
代表曲を例に挙げると、ハート・オブ・グラスはディスコ、ラプチュアはラップ、また、夢見るNO1はジャマイカのレゲエグループのパラゴンズのカバーです。
そのような所が評価を高めんだと思います。

④ブロンディの日本での人気について

女性ヴォーカル・ロックバンドとしての当時のライバル(実際は全盛期の年度はそれぞれ少しずつずれていますが)である、フリートウッド・マック、ハート、ブリテンダーズと比べ、日本での人気は圧倒的に上です。

ハートの「バラクーダ」や「マジック・マン」、マックの「ドリームス」や「オウン・ウエイ」は知らなくても、「ハート・オブ・グラス」や「コール・ミー」は洋楽ファンであれば、ほとんどの方が知っていると思います。

やはり、曲がキャッチーで分かりやすい点が、日本のロック・ファンにとって人気が出たのだと思います。

⑤ブロンディが後世に与えた影響

ブロンディは、フリートウッド・マック、ハート、ブリテンダーズとともに、女性ヴォーカル・バンドの草分けです。
もし、これらのバンドが存在しなかったら、今の女性ヴォーカル・ロックの繁栄はなかったに違いありません。

ブロンディはチャートを見る限り、イギリスでの人気もありました。
当時、イギリスのロックシーンは、アメリカと比べ、女性のロック・アーティストがいま一つ育っていませんでした。
ブロンディのブレイク後、それに続けとばかり、上記のブリテンダーズや、のちにゴスの女帝となるスージー・スー率いるスージー&バンシーズもデビューしました。
音楽的な影響は直接的には受けていないかも知れませんが、イギリスのロックシーンにおける女性アーティストに影響を与えたことは確かでしょう。


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