カルメン・マキ おすすめアルバム他

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前回にひき続きカルメン・マキの紹介です。前回は主にバイオグラフィーを紹介しましたが、今回は主に、ディスコグラフィーや彼女の歌唱の特徴などを紹介します。

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①ディスコグラフィー

1969年 カルメン・マキ真夜中詩集ーろうそくの消えるまでー
1970年 アダムとイヴ
1970年 思い出にサヨナラ “カルメン・マキ’70”
1971年 カルメン・マキ/ブルース・クリエイション
1975年 カルメン・マキ&OZ
1976年 カルメン・マキ・ストーリー
1976年 閉ざされた町
1977年 カルメン・マキ&OZ 3
1978年 カルメン・マキ&OZ LIVE
1979年 NIGHT STALKER
1980年 カルメン・マキ&LAFF
1982年 HUMAN TARGET
1982年 LIVE X
1983年 CARMEN MAKI’S 5X
1993年 MOON SONGS
1995年 VOICE OF MOSES
1996年 UNISON
1998年 SPLIT(1998年 パイオニアLDC)
2001年 CARMEN MAKI LIVE 世紀末を歌う
2003年 CARMEN MAKI AND SALAMANDRE
2004年 ANOTHER WAY
2007年 時には母のない子のように2007
2008年 白い月
2009年 ペルソナ
2012年 FROM THE BOTTOM

②おすすめアルバム

カルメン・マキのキャリアは70年代初めから現在までと、相当長いです。
しかし、実際に私が聴いたのが、OZ時代の「カルメン・マキ&OZ」、「閉ざされた町」「カルメン・マキ&OZ LIVE」の三枚のみです。
その三枚について、ざっと内容を説明してみたいと思います。

まず、「カルメン・マキ&OZ」はいかにも70代ロックという緩急自在の大曲が多いです。
1曲めの「6月の詩」、3曲目「Image Song」は割とフォーキーな大曲です。

ラストの「私は風」これは本当に名曲です。今まで様々な年代、ジャンルのロックを聴いきましたが、この曲を聴いた時は衝撃を受けました。
イントロの演奏のあとに、哀愁のあるフォーキーな歌いだし、また曲の終盤のハスキーでパワフルな歌唱。カルメンマキの歌唱力に感動しました。

次の「閉ざされた町」は、相変わらず大曲指向ですが、前作とくらべ若干スタイリッシュな作りとなっています。

カルメン・マキ&OZ LIVE」は、77年5月の日比谷野外音楽堂、同年10月18日の新宿厚生年金(ラストライブ)でのライブです。

やはり、70年代ロックということであり、アドリブがかなり多く、特にギターソロや長いベースソロが圧巻です。音圧も当時としては分厚いです。
まさに、日本のロック史に名を遺すライブです。

で、この三枚の内、初めに聴いて欲しいのは、やはりOZとしてのデビュー作、「カルメン・マキ&OZ」です。

③カルメン・マキの歌唱の特徴

今現在主流であるクリアなハイトーンヴォーカルではありませんが、哀愁のあるフォーキーな歌い方、パワフルで多少ハスキーな歌唱。

これぞ、女性ロックボーカルだと思います。
カルメン・マキを聴かずして、女性ロックボーカルは語れないとすら思います。
ジャニス・ジョップリンやアン・ウィルソン(ハート)に匹敵するほどの歌唱力だと思います。

私は風」の歌詞で

私を抱いて気のすむように
抱いたあとはあなたとはお別れよ
どうせ私は気ままな女
きままな風よ

という下りがありますが、このような歌を、女としての情念を込めたソウルフルな歌い方ができるのは彼女しかいないでしょう。

このような歌唱スタイルは、彼女のデビゥーまでの生い立ちも関係してくると思います。
アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれ、また高校も中退しています。
いろいろ家庭も複雑で、苦労したことが想像されます。

このような人生経験も、ソウルフルな歌唱に役立っていると思います。

④後世に与えた影響

カルメン・マキ&OZは、頭脳警察や村八分と同じく日本のロックの立役者の一つであります。
また、カルメン・マキは日本の女性ロック・ヴォーカルの元祖と言えましょう。
日本の女性ロック・ヴォーカルの元祖は浜田麻里でも寺田恵子でもなくカルメン・マキだと思います。

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