フリートウッド・マック バンドとしての強み他

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続いて、フリートウッド・マックについて紹介します。
今回はフリートウッドマックに関するその他のこと。私の考え等を述べてみたいと思います。

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①フリートウッド・マックのバンドとしての強味

1)作詞作曲ができ、ヴォーカルを取れるメンバーが三人もいる

スティーヴィー、リンジー作詞作曲ができ、ヴォーカルを取れるメンバーが三人もいることは、バンドとして、音楽性に幅を持たせることに貢献していると思います。
正統派で親しみやすいクリスティンの曲、ミステリアスなムードをもったスティーヴィーの曲、個性的で前衛的な要素もあるリンジーの曲、それぞれの持ち味をアルバムに反映され、しかも散漫になりません。

また、メインのコンポーザーが一人の場合より、アルバム中の捨て曲が少なくなり、またコンポーザーの才能の枯渇による作品のレベルダウンのリスクも少ないです。

そのようなことが、アメリカを代表するバンドと長期間君臨し続けた要因の一つだと思います。

2)どうしてもその5人でないとバンドが成立しない

フリートウッド・マックは長い歴史の中、いろいろメンバーチェンジしてきましたが、やはり、フリートウッド・マックといえば、スティーヴィー、リンジー、クリスティン、ミック、ジョンの5人であると思います。
つまり、この5人がそろってこそ、本来の持ち味を発揮し、誰一人欠けてもバンドとして成立しなくなります。

5人そろっていた「ファンタスティック・マック」から「タンゴ・イン・ザ・ナイト」までは全ておすすめですが、リンジーを欠けた「ビハインド・マスク」、リンジーもスティーヴィーもいない「タイム」、クリスティンを欠けた「セイ・ユー・ウイル」は、正直、コアなファン以外にはおすすめできません。

ロックシーン全体を見まししても、どうしてもこのメンバーでなければ成立しないというバンドは、ビートルズ、ザ・フー、レッド・ツェッペリン、クイーン、チープ・トリックなどですが、数が少ないです。

ましてや、女性中心のバンドは、例えば、ウィルソン姉妹がいればハート、クリッシー・ハインドがいればプリテンダーズ、エイミー・リーがいれば
エヴァネッセンスなど、もはやバンドというよりも、その女性リーダーによるプロジェクトといったほうが、適切です。

そのようなことは、フリートウッド・マックは、各メンバーの個性が強く、バンドに対し全員が大きく貢献しているとことであり、その点がバンドとしての強味であると思います。

②スティーヴィー・ニックスという女性アーティスト

1)ヴォーカリストとしてのスティーヴィー・ニックス

スティーヴィーの声は決して美声ではなく、独特の濁ったダミ声です。場末のスナックママの酒やけした声を連想するといえば言い過ぎでありましょうか?アン・ウィルソン(ハート)ほどの歌唱力はなく、アニー・ハズラムのような美声ではありません。
従って、ヴォーカリストとしては一流ではないでしょう。
しかし、スティーヴィーが歌っていれば、すぐに彼女の曲だとわかるし、その個性的な声が、オリジナナリティを醸し出しています。

2)スティーヴィーはオカルトマニア

スティーヴィーはかなりのオカルトマニアで、また神秘的な事項に興味を持っています。
彼女が作る曲にもそれが反映ざれています。

3)社長令嬢でありながら、上品な優等生ではないスティーヴィー

まず、スティーヴィーはかなり恋多き女性です。
長年のパートナーであるリンジー・バッキンガムのみならず、バンドメイトのミック・フリートウッド、またイーグルスのドン・ヘンリーやJDサウザーなどと浮名を流しました。
あるたとえによると、ロスアンゼルス界隈の男性ミュージシャンのなかで、スティーヴィーとデートしたことがない男性の方が少ないという話もあったぐらいです。

また、80年代には、ドラック中毒となり、更生施設に入院しました。もちろん今では立ち直っていますが。

生まれは社長令嬢でありながら、型にはまらない、ある意味ハチャメチャな人生でした。
そこが、(あくまでロックアーティストとしては)優等生であるハートもウィルソン姉妹とは大きく異なります。

③フリートウッド・マックの後世に与えた影響

フリートウッド・マックは偉大なロック・バンドであることに関して、異を唱える人はおそらくいないでしょう。
しかし、具体的に後世に音楽的な面で、どのような影響を与えたか、特定するのは難しいでしょう。いや、それを追及すること自体ナンセンスでしょう。
あえてゆうならば、フリートウッド・マックこそ、ありとあらゆるジャンルにおける、本当の意味での女性中心のロック・バンドの元祖だと思います。


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