ケイト・ブッシュ おすすめアルバム他

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今回はひき続き、ケイト・ブッシュについて紹介します。
そこで、今回の記事はディスコグラフィーとその他の事項について紹介していきたいと思います。

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①ディスコグラフィー

1)オリジナル・スタジオ・アルバム

1978年 天使と小悪魔
1978年 ライオン・ハート
1980年 魔物語
1982年 ドリーミング
1985年 愛のかたち
1989年 センシュアル・ワールド
1993年 レッド・シューズ
2005年 エアリアル
2011年 ディレクターズ・カット
2011年 雪のための50の言葉

2)ライブ・アルバム

2016年 ビフォア・ザ・ドーン

3)コンピレーション

1986年 ケイト・ブッシュ・ストーリー

②おすすめアルバム

私は現在、ディレクターズ・カット以外の上記のアルバムをすべて所有し、一通りききましたが、それに基く感想をざっとのべてみたいと思います。

まず、まったくケイト・ブッシュを聞いたことが無い人が入門用に最適なのが、5THアルバムの愛のかたち、ファーストの天使と小悪魔です。
どちらも、ケイト・ブッシュ独自の世界を堪能できる上、比較的とっつきやすく、聴きやすいです。
しいて、違いを述べるなら、愛のかたちは後半が、組曲形式になっていて、プログレ色が強く、天使と小悪魔は一曲一曲がヴァライティに富んでいて、カラフルで少女っぽい印象があります。
プログレファンなら愛のかたちから入っていき、そうでないなら、天使と小悪魔から入っていった方がいいでしょう。

次に、聴いて欲しいのが、最高傑作と言われているサードアルバムの魔物語です。
ピーター・ガブリエルの録音に参加したことで、幅広く奇抜な音楽性に目覚め始めて、自らプロディースに関わった、まさに入魂の作品です。
全体的に、上記作品よりは、ややヘビーですが、ヴァライティに富んでいます。それでいて散漫にならず、前衛性とポップさを両立した、申し分のないアルバムになっています。

次にはある程度ファンなってから聴いて欲しいアルバムは、まず4THのドリーミング。
作りこみすぎて予算オーバーになったとか、ケイトが精神錯乱になったと噂されるアルバムです。ピーター・ガブリエルの影響をうけ、アフリカのリズムが全面にでて、作品としては奇抜で面白いです。
しかし、ケイトらしい、癒される曲、うっとり系の曲が少ないので、初心者ク向けとは言えません。

2005年の復活作であり、初の二枚組の作品である「エアリアル」は、激しさや派手さがなく、初心者からみると長ったらしいだけで退屈かもしれません。
しかし、ヒーリング・ミュージックとして聴けば、ケイトらしさが出ていて、プログレ的な展開もあります。また母親になったケイトということで母性を感じさせます。
ということで、私は個人的に好きです。

2011年の雪のための50の言葉はピアノでの引き語りが中心で退屈かもしれませんが、じっくり何度も聴けば、この作品の良さはわかるでしょう。

また、ライブ・アルバムのビフォア・ザ・ドーンを聴けば、なぜケイトがデビューから現在まで、母国イギリスを中心にこれほどまで支持されているのかわかります。
ライブといいながら、まるでミュージカルを聴いているみたいにシアトリカルで凝っています。このようなライブはケイトしかできないでしょう。
もちろん音質も大変良く、臨場感も抜群です。おすすめです。

③ケイト・ブッシュという女性アーティストの特徴

1)トータルで独自の世界を展開するアーティスト

彼女の特徴として、まずは、一度聴いたら忘れない、彼女とすぐわかる独特の歌声でしょう。
また、パントマイムのパフォーマンスをライブに導入したのも、彼女のオリジナリティでしょう。それを反映し、彼女のプロモーション・ビデオも凝ったものが多いです。

また、彼女の音楽性は、一つのカテゴリーに分けることができないような、独自の世界観があります。わたしも、カテゴリー分けに悩みました。よくプログレにカテゴライズされますが、何か少し違うような気がします。
時代的に、また新感覚であることからニュー・ウエイブ系にカテゴライズしようと思いましたが、その時代に量産された、安っぽい女性アーティストと一緒にされるのはなんだかなーって感じで、カテゴライズできません。

やはり。ケイトはカテゴリーを超えた独自の世界観が最大の魅力だと思います。

2)名曲「嵐が丘」について

この曲は、さまざまなアーティストにカバーされたり、番組の主題歌に使えわれたりしました。

その例として、日本では、さんまが司会した「恋のから騒ぎ」というバライティ番組に使われました。その当時は、こんな低俗な番組に使うなと思いましたが、日本でもこの曲が認知されるきっかけになったことに関しては、よしとしましょうか?
そのおかげで、ケイト・ブッシュのことを知らなくてもこの曲は知っているという人がたくさんいると思います。

もう一つ、思いつく例としては、ブラジルの至宝といわれる、メタル・バンドのアングラ。
バンドのデビュー作である、93年の「エンジェルズ・クライ」の収録された曲の内、「嵐が丘」のカバーもありました。
わりと、アレンジをあまり変えずに原曲に忠実だったのは、ケイトに対するレスペクトでしょうか?
やはり、名曲は、国境や時代を超えて生き続けるなと感動しました。
あまり縁起のいい話ではありませんが、たとえケイトが亡くなっても、18歳の少女時代に作った曲が、全世界で生き続けると思うと、感慨深い気持ちになります。

④ケイト・ブッシュが後世に与えた影響

1)あらゆる、アーティストがレスペクトしている

いまだに新作やライブ・アルバム、また過去の作品がチャートに入るなど、イギリスでの評価は絶対的だと思いますね。
英国音楽メディアのNMEやMOJOが「ロック史上、誰よりも大きな影響を与えてきた女性アーティスト」と評するいました。

2)影響を与えたアーティストについて

ケイトはその独自の音楽性のため、具体的にその時代のどのジャンルのアーティストに影響を与えたというの特定しにくいですが、女性ロック・アーティストとては、オール・アバウト・イブ、ビョーク、フローレンス・アンド・ザ・マシーンへの影響が考えられます。
もっと広く考えると、レデォヘッド、ミューズなどイギリスのエクスペリメンタル・ロック、インディ・ロックへの影響が感じられます。

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