ルネッサンス バイオグラフィー

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いままで、フリートウッド・マック、ハート、ブロンディ、プリテンダーズといった、王道ロックの女性中心バンド姉御を紹介しましたが、次は70年代プログレシッブ・ロックの女性ヴォーカルバンドのルネッサンスについて書きます。
そこで。今回の記事は主にバイオグラフィーを紹介していきます。

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①はじめに

私が、中学・高校のころイギリスのプログレシッブ・ロックに興味を持ち、所謂五大バンドを聴いていたころ、ルネッサンスの名前は知っていましたが、実際に聴くまでは至りませんでした。
2002年にロック音楽リスナーに復帰して、当然プログレシッブ・ロックも90年代以降出現したバンドも含め、いろいろ聴くようになりました。

そして、女性ヴォーカルに興味がわいてくると、女性ヴォーカルのプログレシッブ・ロックの代表的な存在である、ルネッサンスに興味を持つは当然の流れで、全盛期をメインにCDを集めて聴く用になった次第です。

②バイオグラフィー

1)オリジナル・ルネッサンス

ヤードバーズのメンバーであったキース・レルフ(ヴォーカル・ギター)、ジム・マッカーティー(ドラム)が、バンド解散後の1968年に「トギャザー」というフォーク・ディオを結成し、その翌年1969年、ルイス・セモナ(ベース)、ジョン・ホウケン(キーボード)、そしてキースの妹であるジェーン・レルフ(ヴォーカル)を加えて、ルネッサンスを結成し、アルバム「ルネッサンス」で、デビューしました。

1970年に、次作の制作を開始しますが、次第に活動が収束し、マイケル・ダンフォードが協力して活動を引き継ぐ形で、紆余曲折の果てに1971年にセカンド・アルバム「幻想のルネッサンス」を発表しました。

これ以降、マイケル・ダンフォードが主導権をとり、第二期ルネッサンスの結成していくわけですが、この時期のラインナップを第二期ルネッサンスと区別するために、オリジナル・ルネッサンスとも呼ばれています。

2)第二期ルネッサンスの結成~全盛期へ

以降、マイケル・ダンフォード主導で新メンバー、アニー・ハズラム(ヴォーカル)、ジョン・タウト(キーボード)、ジョン・キャンプ(ベース)、テレンス・サリバン(ベース)を迎え、第二期ルネッサンスを結成しました。
通常、ルネッサンスというば、この時期をさします。

また、ダンフォードは契約上の関係で、正式メンバーでなく、ソングライターとして裏方に徹し、また作詞をペテー・チャッチャーに依頼し、バンド活動の中心をアニーとジョン・タウトに据えました。
このラインナップで1972年にサード「プロローグ」、1973年に「燃ゆる灰」をリリースしました。

その後、新興レーベル「BTM」に移籍し、その第一弾である「運命のカード」(1974年)から、マイケル・ダンフォードも、正式メンバーとして参加する様になりました。その後、1975年最高に傑作とされる「シェーラザード夜話」を発表しました。
更にその成功を反映して、大手のワーナー・ブラザーズに移籍し、1976年前作に劣らない「お伽噺」を発表します。

3)音楽性のポップ化~解散へ

1977年、「四季」を発表しますが、前作までとガラリと異なり、かなりポップで聴きやすいサウンドとなっています。
そのころになると、ジョン・キャンプの発言力が強まり、次第にデジタル楽器を使用したコマーシャルな音楽性となり、以前のようなクラシカルで崇高といったイメージは次第に消えていきました。

また、アニーがソロアルバムを出すなど、バンドとしての結束も弱まり、1979年の「碧の幻想」の発表後、テレンス・サリバンとジョン・タウトが脱退。レーベルからも契約を解消され活動停止に追い込まれました。

81年になって3人はルネッサンスとしての活動を再開しました。アルバム「カメラ・カメラ」を発表しましたが、このアルバムでは、以前のサウンドとかなりかけ離れたポップさで、ファン達をがっかりさせました。
83年に「タイム・ライン」を発表しますが、再び往年の輝きを取り戻すことなく、84年ついにルネッサンスは解散しました。

4)再始動から現在

解散後、アニー・ハズラムはソロ活動に移行しました。また90年代末頃よりマイケル・ダンフォードの音楽活動も活発化しました。
2000年に両者が合流し、テレンス・サリバンも復帰して正式に活動を再開し、同年「トスカーナ」を発表。
翌2001年に初来日公演を開催するなど、2002年まで活動を続けました。

そのあと、しばらく活動が途絶えていましたが、2009年で再度活動を開始し、断続的にライブ活動を行いました。

2012年、第二期ルネッサンスの創始者であったマイケル・ダンフォードが脳内出血によりなくなりまして、当時からの在籍メンバーは、アニー・ハズラムだけになりました。
2013年、死去したダンフォードの追悼も込めた「消ゆる風」を発表しました。

その直後、アニーは、バンド活動の継続を発表しました。
普通に考えるなら、マイケルの死でバンド終了となるでしょう。しかし、アニーは違っていました。
ルネッサンスの実質的な中心はこの私、アニーよという自負もあったでしょう。また、ルネッサンスはアニーが育てた子供のような存在で、母性的な所もあったことでしょう。
いずれも、バンド継続というアニーの意志を尊重するべきでしょう。

現時点のメンバーは以下の通りです。

アニー・ハズラム   ボーカル
ライク・シャランダ  ギター
デヴィッド・キーズ  ベース
フランク・パガーノ  ドラムス
レイヴ・テザール   キーボード
ジェイソン・ハート  キーボード

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