シアター・オブ・トラジディ(バイオグラフィ)

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今回は、ゴシックメタル黎明期において初めて女性ヴォーカルを採用し、女性ヴォーカルと男性デスヴォーカルのツインボ-カル、所謂美女と野獣スタイルを確立し、後世のフィメール・ゴシックメタルシーンに影響を与えたノルウェーのシアター・オブ・トラジディを紹介していきたいと思います。

そこで。今回の記事は主にバイオグラフィーを紹介していきます。

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①はじめに

いろいろ90年代以降のHR/HMのアーティストを物色しに、いろいろサイト巡りをしていると、あるコンテンツ数の多いHR/HMサイトにたどり着き、エクスストリーム・メタルとして、ゴシックメタルとして、シアター・オブ・トラジディが紹介されていました。
女性ヴォーカルと男性ヴォーカルのツインヴォーカルでしたので、なんとなく興味を持ちました。

それからしばらくして、最高傑作と評判の高いサードの「アイギス」が中古で入手できましたので、聴いてみますと、なにか暗い雰囲気のなか、時折シンセサイザーがピコピコして、つぶやくような男性ヴォーカルにか細い女性ヴォーカル、初めは一体どこがいいのだろうか?と思いましたが、ゴシックメタルの代表的な作品ということで、何回か繰り返して聴いているうちに次第に引き込まれてしまいました。

独特の、もの悲しいメロディに魅せられたのでしょう。それから他の作品も集めるようになりました。

②バイオグラフィ

1)結成~デビュー

1993年、レイモンド・ロホニ(ヴォーカル)とポール・ビョースタッド(ギター)により結成されました。
同年にハイン・フローデ・ハンセン(ドラム)、ロレンツ・アスペン(キーボード)、トミー・リンダル(ギター)が加入し、もともとゲスト・シンガー扱いだったリブ・クリスティーン・エスペナスが正式メンバーとなり、メンバーが固まりました。

1994年にレコード契約し、1995年にファースト・アルバム「シアター・オブ・トラジディ」を発表し、一躍ゴシックメタルのホープとなりました。

2)ヨーロッパでのブレイク~全盛期

しかし、それから間もなく、ポールが脱退し、後任ギタリストのガイヤー・フリッケイドが加入し、1996年に「ヴェルヴェット・ダークネス・ザ・フィア」を発表しました。
前作を上回る評価とセールスを得て、またツアーも積極的に行い、ヨーロッパでの地位を確立していきます。
しかし、ギタリストが二人とも脱退し、後任にトミー・オルソンとフランク・クラウゼンが加入し、1998年に最高傑作とされる「アイギス」を発表しました。

3)インダストリアル・ロックへの転向~リブ・クリスティーンの解雇

しかし、バンドはその後、ゴシックメタルから実験的なエレクトロニカやインダストリアル・ロックの要素が濃い音楽性へ転向していきます。
2000年に「ミュージク」を発表し、その方向性は2002年発表の「アセンブリー」にも引き継がれました。
そのころになると、メロディアスなゴシック・メタルにこだわるリブ・クリスティーンと、ヘヴィーで実験的な音楽性を主張する他のメンバーとの対立が激しくなり、2003年、バンドの刷新を理由にリブ・クリスティーンを解雇してしまいます。

4)再始動~解散

2004年にリブ・クリスティーンの後任として、CRESTというバンドで活動していた、ネル・シグランドを迎えて、2006年に「ストーム」を発表。ヘヴィーで実験的な要素のなかに、ゴシックメタルへの復帰の要素もあり、ファンを安心させます。
その後、2009年に傑作「フォーエヴァー・イズ・ザ・ワールド」を発表するも、2010年に解散を発表します。
理由は、シアター・オブ・トラジディでやれることはやりつくしたということらしいですが、ツアー等の疲れもあったのでしょう。
その、翌年に地元ノルウェーでのラスト・ライブを収めた「ラスト・カーテン・コール」を発表しました。

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解散時のメンバーは以下の通りです
ネル・シグランド(ヴォーカル)
レイモンド・ロホニ(ヴォーカル)
フランク・クラウゼン(ギター)
ヴェガルド・K・トーセン(ギター)
ロレンツ・アスペン(キーボード)
ハイン・フローデ・ハンセン(ドラム)

*** 今回はおもにバイオグラフィーを記述しましたが、次回はディスコグラフィー他の予定です。お楽しみに ***

次の記事に続く


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