オール・アバウト・イブ おすすめアルバム

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前回に続いてオール・アバウト・イブの紹介です。
今回は主にディスコグラフィー、おすすめアルバム、後世への影響などについて紹介します。

①ディスコグラフィー

1)オリジナル・アルバム

1988年 オール・アバウト・イブ(イブの序曲)
1989年 シークレット・アンド・アザー・ストーリー
1991年 タッチ・バイ・ジーザス
1992年 ウルトラ・バイオレット

2)ライブ・アルバム

1991年  BBC in Concert Transcription Disc No. 526
1993年  BBC Radio One Live in Concert
2000年  Fairy Light Nights 1
2001年  Fairy Light Nights 2
2001年  Live and Electric at the Union Chapel
2003年  Cinemasonic
2003年  Acoustic Nights

3)コンピレーション

1992年  Winter Words – Hits and Rarities
1999年  The Best of All About Eve
2002年  Return to Eden Vol. 1 – The Early Recordings
2006年  Keepsakes – A Collection (CD and DVD)

②おすすめアルバム

まずどれがおすすめかという以前に、アルバムの入手難易度に関する情報についてのべてみようと思います。
一番入手しやすいのが、名盤として誉高い「オール・アバウト・イブ」、「シークレット・アンド・アザー・ストーリーです。これは2015年にボーナスCD付きでリマスター再発され(ただし輸入盤です)、現在(2018年12月時点)でもHMVなどの通販で入手できます。

その他のアルバムは現在、新品ではほぼ入手不可能で、中古市場で探すしかありません。
ちなみに、「タッチ・バイ・ジーザス」は今年の1月sに上京のおり、目白のワールド・ディスクでたまたま新品の在庫(2011年 トーキング・エレファント・レコードでの再発)がありましたので入手できましたが、多分今は中古で探すしかありません。

また、コレクション盤である「Keepsakes」は新品では廃盤はなっていますが、アマゾンでは多数中古で出品されています。

そのほかは中古店でさがした方がいいでしょう。
ちなみに、目白のワールド・ディスクでは、時々安く中古で売っています。

それでは、「オール・アバウト・イブ」、「シークレット・アンド・アザー・ストーリー」、
「タッチ・バイ・ジーザス」を聴いた限りの感想を述べてみます。

私個人が一番最高傑作だと思いましたのは、やはり全カタログ中最もフォーク/トラッドやプログレ色の強い「シークレット・アンド・アザー・ストーリー」です。私にとって「オール・アバウト・イブ」は、デビュー時の人脈からゴシックロック色が強いで、2番手とさせていただきましたが、これが最高傑作という人も多数います。

上記2つのアルバムは甲乙つけがたく、聴く人の音楽的な指向によってどちらがいいか
決定されると思います。

「タッチ・バイ・ジーザス」はどうでしょうか?ポップに路線したことで、評価は低いですが、メロディや楽曲自体はいいので、それほど悪い作品とは思いません。
まあ、私としては、リアルタイムではこのバンドのことは全く知らなかったため、そう思うのかもしれませんが。

ラストアルバムの「ウルトラ・バイオレット」はどうなんでしょうか?巷での評価は最悪ですが、私としては、いまだに入手できていませんので、なんとも言えないですね。

③シーンへの影響

2000年代以降のウィズイン・テンプテーションなどのフィメールゴシック/シンフォニックメタル、マジェンタなどの女性ヴォーカル・プログレと音楽的な共通点があるため、なにかと引き合いにだされ、現在では、リアルタイム時より有名になっている感があります。

また、2000年代以降のフィメールゴシック/シンフォニック、プログレ、また女性ヴォーカル・ポップロックなど、全ての女性ヴォーカルものの元祖という意見もあります。

たしかに、2000年代以降のフィメールゴシック/シンフォニックメタルや女性ヴォーカル・プログレに影響を与えたことでしょう。

しかし、全ての女性ヴォーカルものの元祖というのは、いささか過大評価だと思っています。

ジュリアンヌ・リーガンは、ハートのウィルソン姉妹、プリテンダーズのクリッシー・ハインド、ブロンディのデボラ・ハリーと比べると、バンドの中心人物としては、いまいちだと思います。

またジュリアンヌをヴォーカリストとしてみた場合、歌唱力はないといってもいいでしょう。
また、ケイト・ブッシュやスージー・スーのように独自の世界を展開していく才覚も
それほど感じさせません。

しかし、80年代末から90年年代初頭という、女性ヴォーカルのメロディアス・ロックが不毛だった時代に、その愛好家にとっては希望の光だったに違いありません。

もし、オール・アバウト・イブが世にでていなかったら、女性ヴォーカルのメロディアス・ロックは途絶えていたかもしれません。そのような意味で、ロック・シーンに貢献したと思います。

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