LOVEBITES 「CLOCKWORK IMMORTALITY」

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注目の新鋭ガールズ・メタルバンドLOVEBITESが12月5日にセカンド・フルアルバム「CLOCKWORK IMMORTALITY」を発表しましたのので、それについて紹介します。

①全体的な感想

まず驚いたことは、ファーストアルバムからこのアルバムの間が1年、期間が短いことです。
最近のアーティストは短くてインターバルが2年。3年4年はざらという感じですが、これは驚きでしょう。
しかも、その間に、EP「BATTLE AGAINST DAMNATION」の発表もはさんでいます。
よく、そのような短いスパンで作品を発表できるなと感心しました。
まあ、デビューして間もない期間は、変に練りこみ、作りこむより、勢いに任せて作ってしまう方がいいのかもしれませんね。

プロダクションも前作と同じミッコ・カルミラ&ミカ・ユッシラによるプロダクションということもあり本格的なメタルで、日本の女の子による演奏、所謂日本の嬢メタルの臭いなど微塵も感じさせません。

ゴリゴリっとしたギターリフ、スピーデーでパワルルなドラミング。
日本のメタルのありがちな歌謡曲っぱさや、それに付随する甘さもありません。
まさに日本のガールズ・メタル・バンドということを抜きにしても、十分ワールド・ワイドで戦えるでしょう。

しかし、気になる所もないわけではありません。
まずはasamiのヴォーカル。声域はメタルを歌うに十分ですが、元々メタル畑のヴォーカリストでないため、声量の少なさや線の細さを感じます。asamiの声量アップが課題になると思います。

それと、楽曲の練りこみや曲のバライティの幅を広げることも課題となると思います。このような短いスパンでの発表となると、楽曲の練りこむ余裕がなかったと思います。

今後はリリースのスパンが長くなってもいいから、楽曲をもっと練りこんでほしいです。

まあ、こんな要求をするのは、彼女たちに期待しているからです。頑張れLOVEBITES!

②曲目

1. アディクテッド
2. プレッジ・オブ・ザ・セイヴィアー
3. ライジング
4. エンプティ・デイドリーム
5. マスターマインド01
6. M.D.O.
7. ジャーニー・トゥ・ジ・アザーサイド
8. ザ・ファイナル・コリジョン
9. ウィ・ザ・ユナイテッド
10. エピローグ

③注目曲

やはり、前作と同じように終盤の曲に注目曲が多く、いかにも欧州メタルなザ・ファイナル・コリジョン、スピード・チューンのウィ・ザ・ユナイテッド、また女性が引いているとは思えない、泣きのギターが光るドラマティック・バラードのエピローグですね。

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