ケイト・ブッシュの過去の作品が、ようやく始めてリマスターされました。
「天使と小悪魔」~「愛のかたち」が初めてCD化されたのは、1990年あたりです。
結局、28年経っての初リマスターです。
①リマスターの特徴
リマスターを手がけたのは、ピンク・フロイドのリマスターで手腕を発揮したジェームズ・ガズリーとケイト・ブッシュ本人です。
リマスターというと、イコライザーで高音を強調したり、コンプレッサーをかけて音を大きめにしたりすることがあります。
そのことで、音がクリアになった!音がはっきりした!いままで聞こえなかった音が聞こえるようになった!リマスター盤を買って良かったと安心させる効果があります。
しかし、音質やダイナミックレンジをいじるのは、音がシャリシャリになった!音がきつくなった!本来の音の繊細さがなくなり、別物になってしまった!という危険もはらんでいます。
その点、ジェームズ・ガズリーのリマスターということで、アナログレコードのサウンドを尊重してくれそうなので期待しています。
またケイト本人も監修にかかわっていますのでその点も安心でしょう。
②リマスターの商品構成
CDでは「天使と小悪魔」~「レッド・シューズ」までのオリジナルスタジオアルバム7枚のボックスセットである、Remastered Part1(7CD BOX)。
それと、「エアリアル」~「ビフォア・ザ・ドーン」とボーナス曲収録ディスク4枚、合計11枚のボックスセットであるRemastered Part2(11CD BOX)。
計2つのボックスセットと単品ばら売りです。
私の場合、「エアリアル」以降は2000年代以降に発売された作品で、もともと音質がいいのでリマスターはいらないだろうと思い、またボーナス曲には興味がなかったので、Remastered Part1のみ注文しました。
(しかし、本篇のCDには一切ボーナス曲をいれず、ボーナスディスクとして別にいれたのは良かったと思います。ケイトの作品は、オリジナルの構成で一つの作品なので、その後のボーナストラックは作品全体の雰囲気を壊す蛇足だと思いますので)
Remastered Part1が、先日届いたので、ちかじか感想を書いて見たいと思います。